オンラインカジノはネズミ講?ネットワークビジネスの闇について

オンラインカジノアフィリエイトはネズミ講

ここ数年、SNSやマッチングアプリで知り合った相手から「簡単に儲かる話がある」などと紹介され、オンラインカジノアフィリエイトの勧誘を受けたという相談が増えています。

ツイッターなどでは「これはネズミ講」、「詐欺に注意」、「ただのマルチ商法」といったかなり悪い口コミが目立ちますが、実際はどうなのでしょうか。

今回は、実際にオンラインカジノ関連のサイトを運営する私自身の視点で、詳しく解説してみたいと思います。

ネットワークビジネスはネズミ講

まずは結論を言います。

SNSや知人から紹介されるようなネットワークビジネス、オンラインカジノアフィリエイトは簡単にいうとネズミ講です。

もう少し正確に表現すると、ねずみ講のシステムを少しだけ変えて、違法にならないよう法律の抜け穴を狙ったビジネスです。

ネズミ講とマルチ商法、ネットワークビジネスでは若干の違いはありますが、入会しても絶対に儲からないという意味では同様に詐欺に等しいです。

もし勧誘されても、絶対に入会してはいけません。

ここからは、オンラインカジノのネットワークビジネスが稼げない理由について解説します。

入会金が高い

オンラインカジノのネットワークビジネスといえば、NOVAビジネスが有名です。

例えばNOVAの入会金は、1650€(ユーロ)で日本円にすると20万円以上になります。

かなり高額ですが、「入会して友達をたくさん勧誘すればもっと稼げるから大丈夫」というのが勧誘側の言い分です。

では、NOVAの報酬体系はどのようになっているのでしょうか?

NOVA紹介による報酬 5%
カジノからの報酬 3~5%

友達や知人を紹介してNOVAに入会してもらうと、入会金の5%が自分に入ってきます。

約20万円の5パーセントなので、約1万円ですね。

これだと、最初に支払った入会金20万円を取り戻すだけでも、20人は勧誘しなければなりません。

逆に、NOVAビジネスの運営の上層部はめちゃくちゃ儲かるでしょう。

入会金が20万円で、紹介者が1万円もらえるということは、運営には19万円入るということです。

ピンハネなんてレベルじゃないですね。

もし仮に20人の勧誘に成功しても、自分はようやくプラマイ0の状態になるだけです。

それに対し、NOVAビジネスの経営者が稼ぐ金額は「20人×19万円=380万円」です。

経営者はただ椅子に座っているだけで、皆が勝手に大金を稼いで来てくれるのですから簡単に儲かりますね。

もはや、他のマルチ商法と比べても酷いレベルではないでしょうか。

アフィリエイトで儲かるは嘘

オンラインカジノのネットワークビジネスは、「アフィリエイトで儲かる」という売り文句で勧誘をはかろうとします。

しかし、そもそも本来のアフィリエイトはグループに所属するものではありません。

例えばネットで調べ物をすると、様々な商品やサービスを紹介しているブログなんかを目にす思いますが、これがアフィリエイトです。

自分のブログやホームページを作り、そこに商品やサービスの広告を貼りつけ、不特定多数の人に向けて紹介・宣伝をします。

自分のサイトから誰かが購入してくれれば、売り上げの一部を報酬としてもらえる仕組みです。

このように、アフィリエイトは直接知り合いを勧誘するものではありませんし、入会金を求められることもありません。

たまにオンラインカジノアフィリエイト自体が詐欺だと思っている人がいますが、それは違います。

オンラインカジノアフィリエイトの仕組みを利用し、悪用しているのがNOVAなどのネットワークビジネスだということです。

アフィリエイト報酬が少ない

NOVAに入会すると、「毎月いくら以上はオンラインカジノで遊ぶように」というノルマが与えられます。

ギャンブルなので、基本的には勝つことよりも負けることの方が多いですよね。

自分が負けた分は損なのですが、自分が勧誘した人がカジノで負けると、カジノの売り上げの3~5%の金額が、NOVAを通して自分に支払われます。

例えば自分が10人勧誘できたとして、ひとり平均2万円負けたとしましょう。

すると全体で20万円の売り上げがオンラインカジノに入るので、その5%の1万円が報酬としてもらえます。

得しているようにも思いますが、もし自分も2万円負けていたらマイナスですね。

ほとんどの会員は、稼ぎよりも損する額の方が多いと思います。

つまり、入会金で20万円の損をして、儲かると聞いたアフィリエイトでも毎月マイナスになっていくのです。

何ひとつ良いことはありません。

そもそも、アフィリエイト報酬が3~5%というのが酷すぎます。

オンラインカジノアフィリエイトの本来の相場は20~50%です。

詳しい内部事情は知りませんが、NOVAビジネスであれば、ほぼ50%に近い条件でカジノと契約しているでしょう。

先程のようにカジノに20万円の売り上げが入ったとすると、NOVAはカジノから10万円近くの報酬を受け取っているはずです。

そして、その中のわずか1万円程度を会員に還元しているということです。

経営者はとてつもなく儲かりますが、下にいる会員が稼げるはずがありませんよね。

被害にあったら消費者センターに相談を

オンラインカジノオペレーター

入会する時は、解約すれば全額返金するから安心などと言われることもあるようですが、実際には解約できなかったり、解約しても返金されない場合がほとんどです。

もし自分や身近な誰かが被害にあってしまった時は、すぐに消費者センターなどに相談しましょう。

消費者センターが介入してくれることで、運営側が返金に応じたケースも多々あるようです。

【参考】独立行政法人国民生活センター

オンラインカジノのネットワークビジネスに注意

ここまで読んで頂けば分かるように、モラルや法律の問題は抜きにしても、とにかくオンラインカジノのネットワークビジネスは絶対に稼げません。

100人くらい勧誘すれば少しは儲かるかもしれませんが、それだけのスキルと労力があるなら、他のことをした方が50倍稼げます。

まともな副業で稼ぐか、それこそ本来のアフィリエイトでもやった方が良いと思います。

アフィリエイトで稼ぐのもめちゃくちゃ大変ですが、数千円の初期費用があれば始められるので、少なくともバカ高い入会金を払うよりはマシでしょう。

オンラインカジノに限らず、わざわざ怪しい儲け話を持ちかけてくる人は、ネズミ講やマルチ商法のような詐欺だと疑った方が良いです。

入会金が必要と言われた時点で確定ですね。

くれぐれも、楽して稼げるといったおいしい儲け話には注意しましょう。

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